排便のメカニズムを知ろう
便秘の原因を知る上で、まずは排便のメカニズムをチェックしておきましょう。
口から入って食べた物は内臓で消化吸収されます。その残りカスが便として各腸を通り肛門から排出されます。
口に入ってから肛門から出るまでの距離は、約9mとされ、通過する時間にして約30時間〜120時間がかかると言われています。結構な時間がかかります。
それでは上記の画像で食べてから排出されるまでの道のりを解説しますね。
▽排泄・排便のメカニズム
1.口〜食道
口から食べた物が胃に到達するまで、固形物で約30〜60秒、液体物で1〜6秒で到達します。
2.胃
胃に到達すると胃液で一部が消化・吸収されます。約4時間後にかゆ状になって胃から送り出されます。
3.小腸(十二指腸・空腸・回腸)
十二指腸、空腸、回腸で、栄養分と水分が消化され吸収されます。滞在時間は約7〜9時間程度です。
4.大腸(結腸・直腸)
食物のカスや腸内細菌などが混ざり合い便となります。大腸の基本運動(ぜん動運動、分節運動、振り子運動)で運ばれていき、滞在時間は約25〜30時間で、ある程度の便がたまると便意をもよおします。
5.肛門
最後に肛門を経て排便されます。食べてから排便までは、健康であれば通常1日半〜3日程度になります。
以上、排便のメカニズムについて解説しました。参考にしてください。